シンチャオ!
突然ですが、ベトナム語を勉強したいと思ったことはありますか?
近年、日本には「外国人技能実習生」をはじめとする多くのベトナム人が来日しており、
実は身近な存在になりつつあるベトナム。
皆さんの中には、本屋でベトナム語勉強用の本を購入された方もいらっしゃるでしょうか?
(そしてその本は、今ごろ本棚の奥の方にそっとしまわれているでしょうか…。)
ベトナム語は、母音の数が11個と非常に多く、それに加えて
「声調」と呼ばれる音の高低パターンで成り立っています。
いわゆる“声調言語”の代表格といえば中国語ですが、こちらは4つの声調を持っています。
対するベトナム語、あなどるなかれ、なんと…
声調6つです!!!(どやっ)
母音の多さも去ることながら、この「声調」が日本人には馴染みが無く、
ベトナム語学習者の大きな悩みの種です。
聞き取りは元より、自分で発音することもままなりません。
日本語は肯定文では語尾を下げ、疑問文では語尾を上げます。
どうもそのことに慣れ過ぎて、ベトナム語でも疑問文はついつい語尾を上げたくなってしまうのですが、
決められた声調に即して正確に発音しなければ、言葉の意味そのものが大きく変わってしまうのが、
声調言語の特徴です。
疑問文でも語尾を上げない…平らな声調は抑揚を付けずに…とにかく練習あるのみです。
昨年、天皇交代に伴い日本で新しい元号“令和”が発表された当初、
読み方はREI-wa(冷夏と同じイントネーション)なのか、
rei-WA(平和と同じイントネーション)なのか、アクセントの位置が話題になりました。
言葉のアクセントや抑揚があらかじめ全て決まっているベトナム語なら
その様な議論はそもそも起こり得ないなぁ、などと感じたのを覚えています。
徐々に外出自粛ムードも収まりつつありますが、まだまだ油断は出来ない今日この頃。
自宅で過ごす時間を、外国語の学習にあててみるのも一つの選択肢かもしれません。
日本語を勉強する実習生たちは皆口を揃えてこう言います。
むずかしいですが、おもしろいです!!! 🙂