前回は、ベトナム人との『初対面での会話』をテーマに、
彼らの“距離感の近さ”についてご紹介しました。
今回も引き続き、ベトナムでの
「距離近っっ!」
と感じたエピソードをご紹介したいと思います。
ベトナム人は、知り合ってから友達になるまでの時間が、
日本人に比べて圧倒的に短いです。
私がよくその事を感じたのは、バイクタクシーの運転手からでした。
ある日、バイクタクシーに乗って運転手と会話をしていると、
「好きなベトナム料理は?」
と聞かれ、
「ホビロンが好き!」
と、その時ハマっていたベトナム料理を答えました。
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※ホビロンとは…
孵化直前のアヒルのゆで卵。
有精卵のため中にはヒヨコが眠っており、塩こしょう&レモン果汁を付けて食べる。
栄養価は高く、現地ではおやつやビールのつまみとされることが多い。
東南アジア各国で食べられており、フィリピン名の“バロット”という名称が有名。
見た目がグロテスクな為、決して軽い気持ちでWeb検索してはいけない。
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するとその運転手は…
「まじかよ!今から食べに行こうぜ!」
と言うやいなや、店を探し始めました。
「お前がホビロン食べるところが見たい!はっはっはっ」
と言うので、
「そんなの見んでいいから仕事してー」
と言っても聞かず、お店探しに没頭するお兄さん。
「何のフェチやねんっっ」
と心の中でツッコんでる間に路上屋台に到着。
ゲテモノ好きの日本人がよほど珍しかったのか、
店のおばちゃんにも
「この日本人はベトナム来て3ヶ月なのにホビロンが好きなんだぜ!はっはっは」
とネタにする陽気なタクシードライバー。
日本だと考えられないベトナムならではの自由さに感心しながら、
初対面のお兄さんにホビロンを3つもご馳走してもらい、
良い異文化交流が出来たのでした 🙂