ベトナム編
阪神金属協同組合が、ベトナム人技能実習生の受入にこだわり続けているのには、理由があります。
若年層が豊富
ベトナムは、人口の約6割が30歳以下で、若い労働力に満ち溢れています。
- 日本
- ベトナム
人口ピラミッド比較 日本 / ベトナム(2010年)
親日感情が強い
日本とベトナムは古くから歴史的、政治的に友好な関係にあります。更に日本が多額の経済・技術支援を行っていること、また近年増加している日本人観光客のマナーの良さやなどからも親日感情が高く、日本に対し「憧れ」を持って来日する方がほとんどです。
「学ぶ」事が好きで覚えが早い
好奇心旺盛で物事の習得が早い彼ら。よく使う携帯番号や知り合いの誕生日など暗記している人も多いです。(電子機器の普及により、最近は少なくなってきたようですが)自分のメリットになることを身に付けておくことが自分の身を助けることをよく知っている、即断即決の行動を取るベトナム人ならではの感覚があります。
手先が器用で、新しい物が好き
お金をかけずに自分で作ったり、修理したりする、比較的手先が器用な方が多いです。また、ベトナムでは特に日本製品は人気があり、新しい物に対して積極的に取り入れようとします。
モチベーションが高い
本国との賃金格差が高く、「家族のために稼ぎたい」という目的意識が明確にあります。更に、日系企業の進出と共に、本国へ戻り、日系企業へ勤めたい、専門性を活かし起業したい、留学生として再来日し通訳職に就きたい等、明確な目標を持っている方が多く、仕事を通じて技能はもちろん、日本の就業習慣や文化を学ぶことへの意欲が高い方が多いです。
素朴でまっすぐな性格が多い
ベトナムを訪れると、昭和の日本社会を彷彿とさせるような、喧騒と活気に包まれているという感想を持たれる方が多いです。人のつながりが色濃く、性格も素朴でまっすぐな人柄の方に触れることができると思います。
上下関係がしっかりしている
目上の人を敬う文化が根付いている為、職場でも年長者の意見を尊重する傾向にあります。
宗教での問題が少ない。
ベトナム人の80%が仏教(その他はキリスト教)。食事や習慣の問題がほとんどありません。
ベトナム人あるある
パーティー大好き!どんちゃん騒ぎ!歌って歌って盛り上がる♪
『モッハイバーヨー!!』(訳:1,2,3.ヨー(掛け声))ベトナム式乾杯の合図。パーティーの席でひとたびベトナム人同士が集えば、エンドレスにこの乾杯が繰り広げられます。軽快なV-POPミュージックを大音量で流し、カラオケでは感情を込めて大熱唱。花を渡す人、踊りだす人、はやし立てる人、みんなで盛り上がって楽しむ姿はベトナムでは当たり前。騒音という認識はないのです。。。日本で生活するうえでは、この『騒音』がトラブルの元となりかねないので、気を付けるように注意しております。
どんちゃん騒ぎ好きなベトナム人は、簡単なゲームでもムキになって張り切ります。その心理を利用して、仕事の成果や管理面でゲーム感覚や勝負事を取り入れると、気合が入ること間違いなし!
オープンなコミュニケーション
日本では気を遣う、年齢や収入、家族構成などプライベートな質問も、ベトナム人にとっては挨拶のようなもの。聞かれた方も、「恋人はまだいないよ!」「今の給料は●●だよ。そっちはどうなの?」といった具合で一向に気にする様子はなく気軽に受け答え。日本ではあまりストレートに物事を聞かないので驚かれることもあるかもしれませんが、技能実習生からそんなストレートな質問があったら、可能な範囲で答えて頂ければ^^;あまりに失礼と感じる内容の場合は、『日本ではあまりそういうことは聞かないよ』と諭してあげて下さい。
オープンなコミュニケーションをする反面、 弱みや不都合なことを人目にさらすことに抵抗感を感じる人が少なくありません。日本のように体育会的経験もありませんので、精神論も通じません。ですので、ベトナム人技能実習生を指導する際、よくできたことはどんどん誉め、反対に注意したいことがある時は、別室へ呼ぶなどして対応した方が本人も受け止めやすいです。また当たり前のことですが、叱る際に決して頭を叩いてはいけません。ベトナムでは頭は魂が宿る大切な場所だと考えられており、親でも子供の頭を叩くことはありません。ご注意ください。
おごり、おごられる
ベトナムでは、年長者や男性がおごるのが一般的。ですので、目上の人と食事に出かけると、おごってもらえると思ってしまうところもあります。反対に、自分の誕生日会では自分で費用を払います。来てくれた人への御礼に、ということのようです。
仏教の教えが浸透しているベトナムでは、年上や目上の方を敬うよう厳しくしつけられています。ご年配の方を大事にするのはもちろんですが、先輩後輩は基本的には年齢で判断します。たとえ入社時期が早くても、年下だと下に見てしまうところがあるので、技能実習生を継続採用される際は、既存技能実習生より年齢の低い方を採用すると、バランスがとりやすく、おススメしています。
貯金はしない。目先の利益優先主義
今でこそ、銀行業が普及し、クレジットカードも流通しだしていますが、まだまだベトナムでの利用は一般的ではありません。後で大きなリターンを得るよりも、今すぐに手に入る利益(たとえそれが小さな少々のおまけだったとしても)を選びがちです。合理主義、現実主義と言われることもしばしば。
合理主義的な側面があるので、 通常のプロセスを経ずに(=ベトナム人としては、手間、無駄と考える)結果を導こうとする傾向にあります。その為、ゴール設定と外せないプロセスをきちんと指示すれば、最短で結果を出し、それが作業手順の簡素化や生産性向上に結び付いた事例をよく耳にします。もちろん、必要な作業手順はきちんと守る必要はありますが、新しい作業手順を技能実習生と共に考えてみてはいかがでしょうか?!
サッカー大好き、コーヒー大好き
ベトナムで人気の高いスポーツは『サッカー』です。ベトナムには部活動はありませんが、サッカーが上手な男性が多いです。また実はベトナムはコーヒー生産量がブラジルに次ぎ世界第2位のコーヒー大国。 仕事帰りや休日。暇があればしょっちゅう友達とコーヒーを飲みに行きます。
「一緒にコーヒーを飲みに行きませんか?」と誘われたら、仲良くなりたいと思っているサインです。是非一緒に(おそらく下心があるわけではないと思います…)出掛けてみてください。家族同様のつき合いを好むので、きっと仕事以外での意外な一面を垣間みられるはずです。またサッカーは多くの技能実習生が好むスポーツです。